森村誠一女のサスペンス「マリッジ」
40歳まで独身の山上健一(萩原聖人)は、一念発起し「お見合いパーティー」に参加した。そこで、誰もがうらやむ美女・小嶋茜(国仲涼子)と意気投合、その後わずか1カ月の交際期間を経て結婚した。幸せな日々を過ごす健一だったが、ある時から妻の性格が激変する。日によって車の運転や、食べ物の好み、さらには昼の性格と夜の性格が変わることも…。戸惑う健一だったが、さらに不思議なことが次々と起こる。 2人が出かけた際にタクシー待ちをしていると1人の男が茜のことを「ナギサ」と呼び止めた。「ただのナンパ」と今回も気にも留めない様子の茜。後日、健一が仕事で赤坂ロイヤルホテルのロビーにいると、茜に似た女性を見かけたが、その夜、茜に聞くと「他人の空似」と一言。困惑する健一にさらに衝撃が走る。新聞で赤坂ロイヤルホテルで刺殺事件の記事を目にし、その被害者はなんと茜に話かけてきた男・染谷啓祐(相島一之)だった。 茜は事件に関係しているのだろうか?茜には何か秘密があるのではないか?健一はその手がかりを探し始める。茜の車を調べると、手帳を見つけた。その中には「SOMEYA」とサインがしてあった。街中で茜に声をかけて来た男・染谷のことか?さらにスケジュールを見ると「赤坂RH ナギサと合流」と書かれていた。混乱する健一。そんな時、健一のもとへ警視庁の徳永和男(小林稔侍)と藤倉裕美(白石美帆)がやってきた。