1 シーズン
10 エピソード
運命の人 - Season 1 Episode 1 第一話 疑惑の一夜
1971年、東京。沖縄返還を1年後に控え、総理官邸や外務省は連日たくさんの記者で溢れかえっていた。佐橋慶作総理(北大路欣也)が、アメリカと米軍基地の永続的使用を認める合意を交わしたのではと噂が流れたからだ。総理の会見で鋭い質問を浴びせたのは、毎朝新聞政治部のエース記者・弓成亮太(本木雅弘)。ぶしつけともいえる態度で敵が多いが、数々のスクープをあげ、社内も他紙の記者も一目置く存在だった。ある日、弓成は親しい間柄である外務省ナンバー2の安西傑審議官(石橋凌)に対米交渉状況を聞くため審議官室を訪れる。弓成の熱く鋭い問いにしばし思案した安西だが、手元の資料を引き出しに入れ部屋を出る。落胆する弓成に、事務官の三木昭子(真木よう子)がお茶を入れてきた。彼女と言葉を交わした後、安西の机に近付いた弓成は引き出しからはみ出している書類が、自分の知りたがっていた「米軍基地返還予定リスト」であることに気付く…。そして、翌朝。毎朝新聞の一面に米国の基地の永続的使用を認める政府プランが飾られた。これに佐橋総理は激怒し…。